この記事は、【第二部まとめ】W650×釣り!最強の積載術とロッド探求編(全10話)の第2話です。前回は、愛車W650でスマートに釣りに行くための妥協点として、「ケース込み70cm(キャリアに縦積み)」という基準を設けたお話をしました。 セブンハーフ(仕舞65cm)はこの基準をクリアし、私にルアーフィッシングの楽しさを教えてくれました。
▶ 前回(第1話):【新章・①】釣りとバイクと私。愛車W650で釣りに行くための「ケース込み70cm」の妥協点
▶ 次回(第3話):【新章③】ダイワ『月下美人MXモバイル』インプレ!バイク釣行の悩みを解決する5ピース竿
しかし、アジングの沼に深くハマり始めた私は、ある痛い失敗を経験し、この妥協の危うさを思い知ることになります。
今回は、「短い竿なら、2ピースでもバイクに積めるだろう」と安易に考えて手を出したショートロッドの失敗談をお話しします。
タックルベリーで見つけた「短い月下美人」
セブンハーフよりもさらに軽いルアーを繊細に扱える「アジング専用ロッド」が欲しくなっていた頃。 私は魔界こと「タックルベリー」で、ある中古ロッドを見つけました。
ダイワ「月下美人 MX A55LS-S」
- 全長: 1.65m(5フィート5インチ)
- 継数: 2本(2ピース)
- 仕舞寸法: 81cm
「お、全長1.6mちょっとか。かなり短いぞ!」
通常のアジングロッドは6〜7フィート(約2m前後)が多い中、これは極端に短いショートロッドでした。 私は頭の中で簡単な計算をしました。
「仕舞寸法81cmか。俺の限界基準は70cmだけど…まあ、10cmちょっとオーバーするくらいなら、キャリアに斜めに縦積みすればなんとかなるんじゃないか?」
この「なんとかなるだろう」という油断が、すべての間違いの始まりでした。
痛感した「+10数cm」の破壊力
意気揚々とロッドを購入し、W650にどう積むか試行錯誤が始まりました。 この時はまだ長いロッドケースなど持っていなかったので、竿袋に入れた状態のまま、なんとかキャリアから斜めに縛り付けて縦積みに挑戦してみました。
しかし、実際にバイクに跨ってみて、愕然としました。
「…邪魔だ。」
たかが限界値(70cm)から少しはみ出しただけ。 しかし、バイクという限られた空間において、このオーバー分は致命的でした。
誤算1:股の間への干渉
竿を車体に沿わせて斜めに積もうとすると、どうしても竿の先端(あるいはグリップエンド)が前方に突き出してしまい、シートに座った私の「股の間」やタンクの横に干渉してくるのです。 カーブを曲がる時や、信号待ちで足を下ろすたびに、竿がゴソゴソと当たって収まりが悪く、運転に全く集中できません。
誤算2:シルエットの崩壊
少し離れてW650を眺めてみると、クラシカルで美しい車体に、不自然に長い棒が括り付けられています。 「70cm」に収まっていた頃のスマートさは消え失せ、まさに「竿を無理やり運んでいる人」のシルエットになっていました。
導き出された真の正解「仕舞寸法50cm以下」
「どんなに全長が短いショートロッドでも、2ピース(半分)で折れる以上、仕舞寸法が劇的に短くなることはない」
このロッド自体の性能はアジングに最適で素晴らしいものでしたが、釣り場への道中で感じる「股の間の違和感」と積載ストレスに耐えられず、次第に持ち出す回数は減っていきました。 (※ちなみにこの時の「A55LS」は、後に90cmのロッドケースを購入し、スクーターを導入した際、サーフロッドと共に奇跡の復活を遂げることになります。詳しくは第10話にて)
この手痛い失敗を経て、私はW650でのロッド積載における「真の正解」にたどり着きました。
「キャリアに縦積みでギリギリを攻めるのは間違っていた。運転のストレスを無くし、W650の美しさを保つ方法は一つしかない」 「横積みで、バッグに完全に隠れる『仕舞寸法50cm以下』のパックロッドでなければならない!」
この日を境に、私の「50cm以下への異常な執着」が始まりました。
次回は、この失敗を乗り越えて手に入れた究極の解決策。 5ピースという究極の携帯性と、本格的な性能を併せ持つ「あのロッド」のインプレッションをお届けします。
【次回予告】 第3回:【解決編】これぞ求めていたもの!ダイワ『月下美人MXモバイル』インプレッション お楽しみに!
▶ 前回(第1話):【新章・①】釣りとバイクと私。愛車W650で釣りに行くための「ケース込み70cm」の妥協点