こんにちは、エレキおじさんです。
前回までのお話で、私の手元には最強のモバイルロッドたちが揃っていました。
- アジング特化: ダイワ「月下美人 MX モバイル 610L-S-5」
- 万能ライト: ダイワ「セブンハーフ 76LS」
どちらも「ダイワ製」で、パワーは「L(ライト)」。 軽量ルアーを扱うには最高なのですが、人間とは欲深いもので、釣りをしているとこんな場面に出くわします。
「向かい風が強くて、5gのジグじゃ飛ばない…」 「もっと遠くの潮目に、20gのメタルジグをぶっ飛ばしたい!」 「シーバスがベイト(小魚)を追っている!デカいルアーを投げたい!」
手持ちの「Lクラス」の竿では、重いルアーを投げるにはパワー不足。 そこで私は、**「もう少し重いルアーを背負える、中量級のパックロッド」**を探し始めました。
第3の刺客、シマノ「フリーゲーム XT S70ML」
ダイワ党になりつつあった私ですが、パックロッド界隈で評判の良い、あるロッドが気になっていました。 それが、シマノの**「フリーゲーム XT(FreeGame XT)」**シリーズです。
「仕舞寸法50cm以下」という私の鉄則をクリアしつつ、並継ぎ(パックロッド)とは思えない本格的なスペックを持っていると噂の竿。 私が選んだのは、取り回し重視のテクニカルモデル、**「S70ML」**でした。
- 全長: 2.13m(7フィート0インチ)
- パワー: ML(ミディアムライト)
- 仕舞寸法: 47.2cm
正直に白状します。 このモデルを選んだ当初の最大の理由は、スペックや釣り味ではありませんでした。 ズバリ**「仕舞寸法が47.2cmしかなく、W650のバッグに余裕で入るサイズだったから」**。
以前紹介した月下美人MXモバイル(約47cm)とほぼ同じサイズ感。 これならW650の積載制限(50cmの壁)を完璧にクリアできます。 「強めの竿が欲しいけど、長いのは積めない」という悩みを、このS70MLが一発で解決してくれました。

偶然見つけた「涸沼川」のベストバランス
しかし、実際に使ってみて嬉しい誤算がありました。 この「7フィート・MLパワー」というスペックが、私のホームグラウンドの一つである**「涸沼川(ひぬまがわ)」**にドンピシャだったのです。
涸沼本湖のような広大な場所とは違い、川幅があまり広くない涸沼川。 ここでは、9フィート以上の長い竿は逆に扱いづらく、オーバーハング(木々)や橋脚を狙う精度の高いキャストが求められます。
- 7フィートの短さ: 狭い場所でも振り抜きやすく、ピンポイントキャストが決まる。
- MLの強さ: チヌ(クロダイ)やシーバスを掛けた際、流れの中から強引に引き剥がすパワーがある。
「バイクに積めるから」という理由だけで選んだ竿が、まさか地元の川攻略の**「専用機」**になるとは夢にも思いませんでした。
衝撃!「張り」のシマノ vs 「粘り」のダイワ
届いたフリーゲームXTを継いで、振ってみた瞬間。 私は**「硬っ!」**と声を上げてしまいました。
これまで使っていたダイワのロッド(セブンハーフなど)とは、感触が全く違うのです。
ダイワのロッド(セブンハーフ 76LS)の印象
- 感覚: 「ムチ」のようなしなやかさ。
- 特徴: 魚が掛かると全体が綺麗に曲がり込み、粘るように魚を寄せてくる。オートマチックに仕事をしてくれる優等生。
シマノのロッド(フリーゲームXT S70ML)の印象
- 感覚: 「剣」のようなシャープさ。
- 特徴: パリッとした「張り」があり、振った後のブレがピタッと止まる。自分から掛けていく攻撃的なスタイルに向いている。
同じ「ルアーロッド」でも、メーカーによってこれほど設計思想(味付け)が違うのかと驚愕しました。
「硬さ」が生むメリット
最初は「硬すぎるかな?」と戸惑いましたが、実際に重いルアー(15g〜25g程度のメタルジグやバイブレーション)を投げてみると、この**「シマノの張り」**が大きな武器になることが分かりました。
- 飛距離が出る: 7フィートという短さを感じさせない反発力。竿が負けないので、重いルアーを弾丸のように弾き飛ばせます。
- 操作感がダイレクト: 竿がダルくないので、遠投先でもルアーをキビキビと動かせます(ジャーキングなど)。特にこのS70MLは操作性が抜群です。
- 感度がキンキン: 硬質なブランクスは、海底のコツコツという感触を金属的に伝えてくれます。
モバイルロッド選びの面白さ
- 繊細なライトゲームは、しなやかな「ダイワ(月下美人)」
- 重いルアーを飛ばすパワーゲームは、張りのある「シマノ(フリーゲームXT)」
このように、メーカーの個性を理解して使い分けることで、私のモバイル釣行はさらに快適になりました。 「W650のバッグに入る」という制約の中で選んだロッドたちですが、結果的に**両メーカーの「いいとこ取り」**ができたのです。
さて、これで「ライト」から「ミドル」までカバーできました。 しかし、私のロッド探しの旅はまだ終わりません。
「もっとコンパクトで、もっと手軽な竿はないか…?」
次回は、この「ダイワ vs シマノ」の争いに割って入る、第3の矢についてお話しします。
【次回予告】 第5回:3本目の矢、シマノ『アンフィックス』。ついに揃った最強のモバイルロッド3選 お楽しみに!