【新章・第8回】秘密兵器は110ccスクーター。W650では行けない「魔の砂利道」を攻略せよ(涸沼・那珂川編)

こんにちは、エレキおじさんです。

前回、サーフ攻略のためにオーバーゼア(仕舞88cm)を導入したことで、私はW650での釣行を一時的に諦め、車での釣りが増えました。

しかし、私の釣りスタイルの根幹は、あくまで**「バイクでの自由なモバイル釣行」**です。 W650を眺めながら、私は考え続けていました。

「W650では、なぜ思い通りに釣りに行けないのか?」

結論は、**「悪路への弱さ」**でした。

W650の「致命的な弱点」

W650は最高のバイクです。高速道路での快適性、トコトコ走る楽しさ、そして唯一無二のクラシカルなスタイル。

しかし、その**「美しさ」**こそが、釣り場へのアプローチにおいては致命的な弱点でした。

  • 車体が重い: 砂利にハンドルを取られやすく、立ちごけのリスクが高い。
  • タイヤが弱い: スリックに近いタイヤなので、ぬかるんだ土や草地ではグリップしない。
  • ダメージへの懸念: 泥や砂利を跳ね上げたり、万が一倒したりすれば、美しいメッキパーツや塗装に大きな傷が残ります。

広大な涸沼や、那珂川沿いのシーバスポイントなど、本当に良い釣り場は、決まって**「車を停めてからさらに奥へ続く、魔の砂利道」**の先にあります。

W650の「カッコよさ」を守るため、私はいつも砂利道の入口で立ち止まり、その奥のポイントを諦めるしかありませんでした。

「奥のポイントまで行くためには、道具を積めて、壊れても気にならないバイクが必要だ!」

秘密兵器、110ccスクーターの導入

そこで私が導入を決めたのが、W650とは対極に位置する存在。 **ホンダの110ccクラスのスクーター(例:リード、Dio 110など)**です。

中古で安価に手に入れたこのスクーターは、私のモバイル釣行に**「革命」**をもたらしました。

スクーターは「最強の積載&悪路仕様」だった

このスクーターの真価は、その徹底したカスタマイズにありました。

  • 自作の荷台ステーにより、**60Lの大型ホームセンター箱(ホムセン箱)**を工具なしで簡単に着脱可能。
  • シートは後部座席まで続いているが後部座席スペースを広く空け、さらに両側に布製のサイドバッグを装着。
  • **積載性においてはもはや文句のつけようのない「最強の釣り仕様」**をスクーターで実現したのです。

スクーターの3大メリット

  1. 軽くてタフ、そして悪路に強い: 車体が軽く、多少の砂利道なら躊躇なく突っ込めます。最悪、倒してもW650ほどの精神的ダメージはありません。
  2. 圧倒的な積載力: 60Lのホムセン箱とサイドバッグのおかげで、ウェーダーや長靴などの大荷物も全て積載可能。ロッドケース(工具バッグ)も荷台に横置きで強固に固定できます。
  3. 燃費と小回り: 近場の涸沼や那珂川沿いをランガンする際、燃費はW650の比ではありません。小回りも利き、狭い漁港内でも邪魔になりません。

涸沼と那珂川、「魔の砂利道」を攻略せよ

このスクーターを導入して、私の釣り場は一気に広がりました。

涸沼編

涸沼のオカッパリ(岸釣り)ポイントは、その多くが農道や未舗装路の奥にあります。 W650で諦めていたあのポイントも、スクーターなら躊躇なく侵入できます。 奥地でセブンハーフアンフィックスを振ることができた時の感動は忘れられません。

那珂川編

那珂川のシーバスポイントも同様です。 土手の道を降りた先の草地や、川沿いのジャリジャリの道。 最強の積載力を誇るスクーターなら、バイクの横にタックルを広げて釣りができます。

結論:道具は「スタイル」のために選ぶ

W650は「旅」を連れてきてくれますが、スクーターは**「釣果」**を連れてきてくれました。

私のバイクライフは、**「W650(長距離移動&スタイル)」「110ccスクーター(ランガン&悪路攻略)」**という、対極の2台体制になりました。

そして、そのどちらのバイクにも、仕舞寸法50cm以下のモバイルロッド3本は完璧に積載可能です。

これで、海、川、湖、そしてどんな悪路も、私のモバイルシステムは制覇できることになりました。 道具のシステム化は、これにて一旦の**「完成」**を見たと言えるでしょう。

しかし、私の道具探しの旅は、これで終わりではありません。 この最強システムをさらに効率化し、ロッドが増えるにつれて必要になった「新たな相棒」を次回ご紹介します。

【次回予告】 第9回:ダイワ『セブンハーフ』の再構築。「4ピース」解禁で増殖するロッドたち。『ラテオ』の間を埋める『ディアルーナ MB』。 お楽しみに!

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