【機材遍歴②】マルチからエフェクターのアナログ回帰へ!自作(DIY)ボード構築への挑戦

この記事は、【第2部:エレキおじさんの機材遍歴とDIY(全6話+番外編)】の第2話です。前回は、若き日の私がパソコン(DTM)にのめり込み、親に借金をしてまで打ち込みに没頭したものの、「それがいったい何になるんだ?」と言われてしまった……という、ほろ苦い思い出をお話ししました。

▶ 前回(第1話):【機材遍歴①】昭和DTM回顧録:カセットMTRから始まった宅録への情熱

▶ 次回(第3話):【機材遍歴③】理想の歪みを求めて…アナログコンパクトエフェクター探求の終わらない旅

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ゴミ同然のGreco SE500を「オレンジドロップ」で蘇らせる!~高騰するジャパンビンテージを保護せよ~

こんにちは、エレキおじさんです。

あれから時は流れ、私はある結論に達しました。 「やっぱり、デジタルよりもアナログの音が良い!」

今回は、そんな私が再びギターの改造(DIY)に目覚め、ジャンク品のジャパンビンテージを自分好みの「高中サウンド」仕様に蘇らせたお話です。

ヤフオクで見つけた「悲しきジャンク」Greco SE500

10年ほど前のことでしょうか。 ふと「昔持っていたようなストラトが弾きたいな」と思い立ち、GrecoのSE500(スーパーサウンズ)を買い戻しました。

入手先はおなじみのヤフオク。 しかし、届いたギターの状態は惨憺たるものでした。

  • 「音が出ません」(ジャンクの定番)
  • なぜか「左利き用」に弦が張られている
  • ナットが無残に削られている

普通の人ならゴミ扱いするような代物です。 でも、私には「直せる!」という謎の自信と、「このギターを救ってやりたい」という保護本能が働いてしまいました(笑)。

徹底的なレストア!目指すは「あの頃の枯れた音」

さっそく手術開始です。 ボディは「ジャパニーズ・アッシュ」とも呼ばれるセン(栓)の木。これが結構重たいのですが、その分、低音がしっかりしていて、高音はパカーン!と抜ける良い音がするんです。

私が施した改造メニューは以下の通り。

  1. 電装系の総入れ替え ポット、スイッチ、配線材をすべて新品に交換。音が出ない原因は大体ここです。
  2. コンデンサを「オレンジドロップ」に ここが重要!私の目指す「パコパコしていて、少し丸みのある柔らかい音」には、定番ですがオレンジドロップが欠かせません。
  3. ピックアップはあえてそのまま 当時のGrecoの枯れた感じが良かったので、ここは純正を活かしました。
  4. ピックガード交換 見た目もリフレッシュ!

ハンダごてを握って配線し直し、アンプに繋いだ瞬間…… 「ジャキーン!」 と、あの懐かしい、ご本家に近い枯れた良い音が飛び出してきました。この瞬間があるから、ジャンク再生はやめられません。

(余談ですが、ネックの木材を見て「合わせ木」になっていることに気づきました。昔私が持っていたのは、もしかしたら上位機種のSE650あたりだったのかもしれません。記憶とは曖昧なものです……)

2本目の挑戦!「夢のコンポーネント・ストラト」を作る

味を占めた私は、その2~3年後、さらなる「保護活動」を行いました。

今度は「Grecoの1ピースボディ(ネックなし)」というレアなジャンクを発見! 1ピースボディなんて、当時の上位機種にしか使われていない贅沢な仕様です。迷わず保護(購入)しました。

そして、これに合わせるネックを探していたところ、「ローステッドメイプルのシマシマ(トラ杢)ネック・GOTOHペグ付き」という出物を発見。 これを組み合わせて、自分だけの最強ストラトを作ることにしました。

【仕様】

  • ボディ: Greco ヴィンテージ単板(1ピース)
  • ネック: ローステッドメイプル(22フレット・ツバ出し仕様)
  • コンセプト: 古き良きボディの鳴りと、現代的なネックの反応の良さを融合!

DIYの落とし穴①:ピックガードの「厚み」問題

ここで、これから改造を考えている皆さんに注意喚起です。 このネックは22フレット仕様で、指板がボディ側に飛び出している「ツバ出し」タイプでした。

元々ついていた純正ピックガードは「3プライ(3層)」タイプで、少し厚みがありました。 通常の21フレットネックなら問題ないのですが、ツバ出し部分がピックガードの厚みと干渉してしまい、ネックがうまく収まらなかったのです。

最初は無理やりピックガードを削って収めていましたが、見た目が悪い……。 そこで最近、Amazonで「1プライ(1層)」の薄いピックガードを購入して交換しました。これで干渉もなくなり、見た目もスッキリしました。

もし皆さんも「ツバ出し22フレット化」をする際は、ピックガードの厚みに注意してくださいね。(Amazonにも注意喚起のレビューを書いておきました!)

DIYの落とし穴②:「300kΩポット」の罠

もう一つ、音作りでの実験と失敗談です。 有名サイト「ギター博士」などに、「ポットの抵抗値を大きくすると(250kΩ→300kΩや500kΩ)、高域が出て抜けが良くなる」といった情報があったので、試しにGrecoの300kΩのトーンポットを取り付けてみました。

結果は…… 「キンキンしすぎて、耳が痛い!」

ローステッドメイプルという木材は、加熱処理されていて硬く、ただでさえ音が「カンッ!」と明るく硬めになる傾向があります。 そこに高域を通しやすい300kΩのポットを合わせたことで、私の好みの「丸くて柔らかい音」とは真逆の、攻撃的な音になってしまったのです。

現状、トーンをギリギリまで絞らないと使えない状態です。 私の求めている音とは違うので、近いうちに素直に250kΩのポットに戻す予定です。ネットの情報も大事ですが、最後は自分の耳と好みが全てですね。

高騰するジャパンビンテージ市場を見て思うこと

最近、J-Guitarやヤフオクなどのサイトを見て驚愕しています。 私がこれらのギターを買い戻した10年前に比べて、ジャパンビンテージの相場が1.5倍~2倍、モノによってはそれ以上に跳ね上がっていますよね。

あの時、「懐かしいな」という気持ちと、「かわいそうだな(ジャンク)」という気持ちで保護しておいて、本当に良かったと思います。 今やろうと思っても、高すぎて手が出ません(笑)。

良い時に買い戻し、自分の手で蘇らせた愛機たち。 資産価値も上がっているようですが、売る気はありません。私が弾けなくなるその日まで、大切にメンテして付き合っていこうと思います。

次回は、2000円で拾った「怪物」エフェクターや、憧れの真空管プリアンプを求めて彷徨った「アナログ機材探求の旅」をお届けします。

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