【第1回】膝の悲鳴は、人生の「休憩信号」だった

皆さん、こんにちは。「エレキおじさん」です。

釣り、キャンプ、DIY、バイクにギター。 これまでの人生、やりたいことに全力で、常にアクティブに動き回ってきました。 特に仕事の合間を縫っては愛車に釣竿をくくりつけ、あちこちのポイントを巡る……。そんな風に、自分の足と目を使って地域の隅々まで駆け抜ける毎日が、当たり前に続いていくものだと思っていました。

しかし、人生という道には、予期せぬ「一時停止」があるものです。

現在、私は長年連れ添った仕事の現場を、突然の「膝のケガ」で離れ、療養生活を送っています。 正直、最初は戸惑いました。あんなにアクティブだった自分が、家でじっとしていなければならない。「このまま、大好きな趣味も仕事も、少しずつ遠ざかっていくのかな……」なんて、弱気な考えが頭をよぎったこともあります。

でも、ある日ふと気づいたんです。 これは神様がくれた、人生の「休憩信号」なんじゃないか?と。

夢を諦めないための「再起動」

幸い、制度のおかげで療養に専念できる環境は整っています。でも、窓の外を眺めながら65歳からの年金生活を考えたとき、消えない不安がありました。

私の夢は、ずっと大切に温めてきた計画です。 貯金で手に入れたキャンピングカー(あるいは自分でコツコツ改造した車中泊車)に、お気に入りの釣竿とギターを詰め込んで、妻と一緒に日本全国を気ままに旅すること。

「あの岬のほとりで、朝マックを食べながら竿を出したいな」 「夜は焚き火を囲んで、妻とこれからの話をゆっくりしたいな」

そんな、ささやかだけれど絶対にあきらめたくない光景が、私にはあります。

人生はまだ、エンストさせない

今の貯金や年金だけで、その夢を「全力」で楽しめるかと考えたとき、正直に言って、あと一歩の余裕が欲しいことに気づきました。趣味を楽しみ続けるには、健康はもちろん、自分たちのペースで無理なく稼げる「小遣い」が必要です。

そこで私は、この休職期間を「チャンス」と捉え、決意しました。 「膝に負担をかけず、家でパソコン一つで仕事ができるようになろう」と。

62歳。不器用で、デジタルなんて無縁だった私にとって、これは人生の「再起動(リブート)」です。 「在宅ワークなんて、若い人のものでしょ?」 そう思っている同世代の皆さんにこそ、私の格好悪い試行錯誤を見てほしいのです。

「現場を降りても、僕の人生はまだエンストさせないぞ。」

この連載シリーズでは、10年前の挫折を乗り越え、最新のAIを味方につけて、私がどうやって「在宅ワーク」という新しいフィールドに挑んでいくのか、そのリアルな過程を綴っていきます。

趣味を諦めたくない。定年後をもっとワクワクして迎えたい。 そんな思いを持つ皆さんと、この「再起動」の旅を一緒に歩めたら嬉しいです。

次回は、私がかつて挑み、そして見事に跳ね返された「10年前の苦い挫折」についてお話しします。

お楽しみに!

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