この記事は、【第2部:エレキおじさんの機材遍歴とDIY(全6話+番外編】の第3話です。前回は、ジャンクのジャパンビンテージギターを再生させるDIYのお話でした。
▶ 前回(第2話):【機材遍歴②】マルチからエフェクターのアナログ回帰へ!自作(DIY)ボード構築への挑戦
▶ 次回(第4話):【機材遍歴④】男のロマン爆発!Roland GP-100などを用いた自作ラック要塞の構築
2000円で拾った「怪物」と、憧れのMESA/BOOGIE ~真空管の沼へようこそ~
こんにちは、エレキおじさんです。
ギター本体が良い音になれば、次に欲しくなるのは……そう、「アンプ」と「エフェクター」ですよね。
私はデジタルアンプシミュレーターの「便利だけど何かが違う音」に疲れ、ひたすら「アナログの温かみ」と「真空管の艶」を追い求めるようになりました。
今回は、そんな私がハードオフやヤフオクを巡って手に入れた、愛すべきアナログ機材たちのお話です。
2000円で拾った怪物「Behringer VT999」
まず、「歪み(ドライブ)」をどうするか。 ハードオフのジャンクコーナーを漁っていた時、あるエフェクターが目に止まりました。
Behringer(ベリンガー) VT999 VINTAGE TUBE MONSTER
当時、ベリンガーといえば「安かろう悪かろう」の代名詞のようなメーカー(失礼!)。 しかし、この機種は違いました。 なんと本物の真空管(12AX7)を搭載しており、さらに「ノイズゲート」まで付いているという本格派。
「これ、もしかして改造ベースに最高なんじゃないか?」
価格はたったの2,000円。迷わず保護しました。 家に帰って弾いてみると、デフォルトの音は好みではありませんでしたが、ここからが本番です。 中の真空管をGroove TubesやBugeraなどに交換する、いわゆる「タマ転がし」を行いました。すると、音が激変!太くて暖かい、使えるオーバードライブに化けたのです。
【驚きの現在価格】 ふと気になって最近の中古相場を調べてみたら、腰を抜かしました。 なんと最高41,000円で取引されており、サウンドハウスの新品価格でも19,800円……! 2,000円で買ったものが、10倍~20倍の価値になっているなんて。 「ベリンガーだけど良い買い物したな」と思っていましたが、まさかここまでとは。もちろん売りませんけどね(笑)。

高中サウンドの肝!MXR Dynacomp
私の目指す音は、高中正義さんのあの「パコパコした、丸くて柔らかい音」。 これを作るには、コンプレッサーが必須です。
ヤフオクで探して、MXR Dynacompを5,000円ほどで購入しました。 ビンテージというほど古くはありませんが、現行品でもない、ちょうど良い時期の個体。これが大当たりでした。
繋いだ瞬間、あの独特のアタック感とサスティーンが得られ、「これこれ!このパコパコ感が欲しかったんだよ!」と一人で興奮しました。 (ちなみにこの初代は酷使しすぎてポットにガリが出たため引退。現在は2代目の「復刻版(筆記体ロゴ)」を使っています。コンプ感が少し弱くなり、音がブライトですが、最近の高中サウンドもブライトなので良しとしています!)
青い光の誘惑「Hughes & Kettner TubeMeister 18」
「真空管の音」への渇望は止まりません。 見た目のカッコよさに惹かれて、こんなアンプヘッドも購入しました。
Hughes & Kettner(ヒュース&ケスナー) TubeMeister 18 Head
電源を入れると、フロントパネルが青く光る(ブルーイルミネーション)あれです。 部屋を暗くして、青い光と真空管のオレンジ色の灯りを眺めながら一杯やる……最高です。
音も素晴らしく、特に「クリーンチャンネル」は透き通るように綺麗で、今でも気に入って保持しています。 ただ、歪みに関しては少しモダンで硬質な感じがして、私が求める「粘りのあるリードトーン」にはあと一歩、何かが足りませんでした。

憧れの「MESA/BOOGIE」への到達
「もっと濃厚な歪みが欲しい……」 そう思って行き着いたのが、サンタナや高中さんも愛用したMESA/BOOGIE(メサ・ブギー)です。
最初に手に入れたのは、足元に置くフロアタイプのプリアンプ「V-TWIN」。 ハードオフで見つけて即購入しました。 音はさすがメサ!クリーンは求めていたトーンに近い音が出ました。しかし、これには致命的な弱点が。
「歪みの調整をするのに、いちいちドライバーが必要」
家で気持ちよく弾いている最中に、「あ、もう少し歪みを足したいな」と思っても、いちいちドライバーを出して回さなきゃいけない。 これが自分にとっては面倒で仕方ありませんでした。音は良いのに、使い勝手が悪い……。泣く泣く手放すことに。
【真打ち登場:V-TWIN RACK】 「クリーンの音は最高だったのに……」と諦めきれずにいたところ、V-TWINのラックマウント版が存在することを知りました。 ヤフオクを監視すること数ヶ月。ついに出品されました!
予算は少しオーバーしましたが、3万円ほどで落札。 これが大正解でした。
- ドライバー不要でツマミ調整可能!
- 歪みが4段階モードで切り替えられる!
- 「本物のメサのコンボアンプは高くて買えないけど、これで本物に近い音が出る!」
届いたラックを繋いで音を出した時の感動は忘れられません。 もちろん、このラックの中の真空管も好みのものに交換済みです(笑)。
次回は、アナログとデジタルを融合させるために構築した「男の要塞(ラックシステム)」と、そこからの迷走(?)についてお話しします。 (500円のミキサーが大活躍します!)
▶ 前回(第2話):【機材遍歴②】マルチからエフェクターのアナログ回帰へ!自作(DIY)ボード構築への挑戦