この記事は、震災を経て、長らく離れていた釣りの世界から、再び水辺へと引き込まれていく原点の物語です。【第一部アジング・モバイルロッド開拓編(全10話)】の第1話です。
▶ 次回(第2話):【釣り復帰記②】ダイワ『セブンハーフ』と『月下美人AIR』最強モバイルロッドとの出会い
【第1章:黎明期とアジングへの目覚め】
こんにちは、エレキおじさんです。
今は「モバイルロッド」だの「スプール交換システム」だのと、いっちょ前に道具のシステム化について語っていますが、最初からこんなマニアックな装備を持っていたわけではありません。
今回は、私の釣りの原点と、一度は離れてしまった釣りへの思いが「バイク」によって再燃した、復活の物語をお話しします。

懐かしき「アルテグラ」と、失われた釣り場(震災前の記憶)
実は、私が最初にリールを手にしたのは、今からもっと昔のことになります。 この地に住み始めた頃、移動手段は車でした。その時に購入したのが、シマノの「アルテグラ」です。
当時は大洗に公営の釣り公園があり、そこは本当に良い釣り場でした。 アルテグラをセットした竿を振れば、ブルルッという小気味よいアタリと共にキスが良く釣れました。海風を感じながらのキス釣りは、私の休日のささやかな楽しみでした。
しかし、2011年3月11日。 東日本大震災が発生し、巨大な津波がこの地を襲いました。 慣れ親しんだ大洗の釣り公園も流されてしまい、変わり果てた海を前に、私の足は自然と釣りから遠のいていきました。

それから数年間、私の釣り道具たちは押し入れの中で長い眠りにつくことになります。
2017年、バイクと共に釣りが「再起動」する

転機が訪れたのは、震災からしばらく経った2017年頃のことです。 私が新しく趣味として「バイク」に乗り始めたのがきっかけでした。
「バイクで海まで走って、そこで釣りができたら最高じゃないか?」
そんな思いがふと頭をよぎり、私は久しぶりに釣具屋へと向かいました。 向かった先は、釣り人の強い味方「上州屋」。
そこでバイクに積めるコンパクトな道具を探して手にしたのが、私の「釣り復活」の象徴となるセットです。
- リール:シマノ「セドナ(SEDONA)」
- ロッド:セットで売っていた手頃なテレスコ竿(振出竿)
これが、第2の釣り人生の始まりでした。
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「手軽さ」が教えてくれた新しい楽しさ
久しぶりの釣り、しかも今回は車ではなくバイク。 荷物は限られますが、テレスコ竿を縮めてバックパックに詰め込み、セドナをセットして海へ走る。この「機動力」は、車での釣りとは全く違うワクワク感がありました。
セドナはエントリーモデルですが、世界のシマノ製。クルクルと回した時の滑らかさに「おぉ、最近の道具は安いのに凄いな」と感動したのを覚えています。
かつてアルテグラでキスを釣っていた頃の楽しさが、バイクという新しい相棒と共に、より自由なスタイルで蘇ってきました。
「これで十分楽しい。これ以上高い道具なんて必要ないだろう」
当時は本気でそう思っていました。 まさか数年後、自分がスプールをカチャカチャ交換したり、モバイルロッドを何本も使い分けるようになるとは夢にも思わずに…。

すべてはここから始まった
震災で一度は途切れた釣り糸が、バイクという趣味を通じて再び繋がりました。 あの上州屋で買ったセドナとテレスコ竿のセットがなければ、今のアジングへの情熱も、霞ヶ浦への挑戦もなかったかもしれません。
「手軽に楽しむ」という原点は、今の「どこでも行けるモバイルスタイル」に通じるものがあります。
しかし、この平穏な復活ライフは、ある日訪れた「タックルベリー」での運命の出会いによって激変することになります。 次回、私をアジングという深淵なる「沼」へと引きずり込んだ、あの名機との出会いについてお話しします。
【次回予告】 第2話:タックルベリーで運命の出会い!憧れの「月下美人AIR」を2万円でゲット!? お楽しみに!