こんにちは、エレキおじさんです。
前回、ついに導入したアジング専用のモバイルロッド**「月下美人 MX モバイル 610L-S-5」。 これに「月下美人 AIR」と「CBSスプール」を装着し、私の手元には最強のアジング特務機**が完成しました。
「道具は完璧だ。あとは魚を釣るだけ!」
鼻息も荒く、私はこのニューロッドをバックパックに挿し、愛車のバイクでホームグラウンドである茨城県・大洗港へと向かいました。
今回は、このシステムが実際に**「ボウズ(釣果ゼロ)」の危機を救った**、デビュー戦のレポートをお届けします。
決戦の舞台、大洗港・緑地公園の「先端」
その日は、アジングのゴールデンタイムである**「朝マズメ(日の出前後)」を狙ってエントリーしました。 場所は、大洗港の中でも潮通しが良い一級ポイント、「港公園(緑地公園)」**です。
薄暗い中、期待に胸を膨らませて5ピースロッドを継ぎます。 パチン、パチンと繋いでいくこの儀式が、モバイルアングラーの醍醐味です。
「まずは広範囲に探ろう」
選んだのは、PEライン0.3号を巻いたボビン(C)。 これに少し重めのジグヘッドをセットし、MXモバイルの長さを活かして沖の潮目を目掛けてキャストを開始しました。
忍び寄る「沈黙」の恐怖
しかし…反応がありません。
「あれ? おかしいな」
朝マズメという絶好の時間帯なのに、アタリはおろか、魚の気配すら感じられません。 周りの釣り人も静かです。
PEラインは飛距離が出ますが、水に浮きやすい性質があります。 この日は風も少しあり、軽量ジグヘッドだとラインが風に煽られてしまい、海中でリグ(仕掛け)がどうなっているのか、手元に感覚が伝わってきませんでした。
「このままじゃ、マズメが終わってしまう…」
焦りが募ります。 通常なら、ここで「今日はダメな日か」と諦めるか、あるいは面倒くさがってそのまま投げ続けるところです。
しかし、今の私には**「あのシステム」**があります。
閃きと、30秒の早業
「そうだ、あの『おまけ』を使おう」
私はバッグから、メルカリで購入した際についてきた**「エステルライン0.3号」**が巻かれたボビン(A)を取り出しました。
- ドラグノブを少し緩める。
- PEラインのボビンをスポッと抜く。
- エステルのボビンをカチャッとハメる。
所要時間、わずか数十秒。 リール本体を変えることもなく、ドラグノブを外して落とすリスクもなく、瞬時に**「高感度・近距離戦モード」**への換装が完了しました。

激変した世界と、値千金の1匹
ラインをエステルに変えて、ジグヘッドも軽量なものに結び変えます。 キャストして、沈める。
「…!!」
やはり違います。 比重の重いエステルラインは、風を切ってスッと水に馴染みます。 さっきまで風に煽られて何が何だか分からなかったリグの存在感が、MXモバイルのソリッドティップ(穂先)を通して、なんとなく手元に伝わってくるようになりました。
「これなら、今ジグヘッドがどこにあるかイメージできる…!」
集中して、ゆっくりとサビいてきたその時でした。
「コンッ…」
PEラインでは拾えていなかったであろう、極小のアタリ。 ソリッドティップがわずかに入り込むのを感じ、反射的に手首を返してフッキング!
「乗った!」
月下美人AIRのドラグがジジッと鳴り、MXモバイルが綺麗な弧を描きます。 慎重に寄せて、抜き上げ。
サイズこそ大きくはありませんでしたが、銀色に輝く美しいアジです。
道具に助けられた勝利
決して「爆釣」ではありません。サイズも自慢できるほどではありません。 しかし、この1匹は私にとって**「道具(システム)で獲った1匹」**でした。
もし、あのスプールを持っていなかったら。 もし、交換を面倒くさがってPEのまま投げていたら。 間違いなく、このアタリは取れずに朝マズメを棒に振っていたでしょう。
「買ってよかった…TICTのスプール、そして月下美人…」
朝日を浴びて輝くアジとタックルを眺めながら、私は独り、悦に入っていました。
…そう、この直後に起こる「悲劇」を知る由もなく。
気分良く釣りを続けていた私の耳に、堤防の方から近づいてくる港湾パトロールカーからの無機質なマイク放送が響き渡ります。
次回、天国から地獄へ!? 大洗港の厳しい現実と、強制終了の結末についてお話しします。
【次回予告】 第8話:釣れた直後の悲劇…7:00の港湾パトロールに怒られた話 お楽しみに!