こんにちは、エレキおじさんです。
前回は、愛車W650でスマートに釣りに行くための**「仕舞寸法50cmの法則」**についてお話ししました。 しかし、最初からこの答えにたどり着いていたわけではありません。
今回は、私がまだ「バイクと釣りの両立」の難しさを甘く見ていた頃の失敗談をお話しします。
「長い竿がダメなら、短い竿なら積めるだろう」 そう安易に考えて購入したショートロッドでさえ、バイク釣行においては大きなストレスになることを、当時の私は知る由もありませんでした。
タックルベリーで見つけた「短い月下美人」
アジングに目覚め、「もっと良い竿が欲しい」と探していたある日。 私はまたしても魔界こと**「タックルベリー」**で、ある中古ロッドを見つけました。
ダイワ「月下美人 MX A55LS-S」
- 全長: 1.65m(5フィート5インチ)
- 継数: 2本
「お、短い!これならバイクでも邪魔にならないんじゃないか?」
通常のアジングロッドは6〜7フィート(約2m前後)が多い中、これは1.6mクラスのショートロッド。 これならコンパクトに運べるだろうと踏んで、即決で購入しました。
誤算だった「80cm強」の壁
意気揚々とW650に戻り、竿袋に入れてみました。 しかし、そこで現実に直面します。
全長165cmの竿を2分割すると、**仕舞寸法は約85cm前後(80cm強)**になります。
「あれ…? 思ったより長いぞ…」
前回の記事で書いた通り、W650のサイドバッグやシート幅の限界は**「50cm」。 80cm強という長さは、致命的に「帯に短し襷に長し」**だったのです。
誤算1:バックパックからはみ出る30cmの凶器
リュックに挿してみると、頭の上から30cm以上突き出します。 110cmの竿ほどではないにせよ、ヘルメットの後頭部にコツコツ当たったり、街路樹の枝が気になったりするには十分な長さです。 何より、背中から中途半端に棒が生えている姿は、スマートとは言えません。
誤算2:股の間を通す「苦肉の策」もNG
「背負うのがダメなら、車体に沿わせればいいのでは?」 そう考えて試したのが、竿をシートのサイドに這わせ、自分の股の間を通して前方へ逃がすという積み方です。
一見、これで収まったかのように見えましたが、実際に跨ってみると問題だらけでした。
- 運転の邪魔: ニーグリップ(膝でタンクを挟む動作)がしにくく、ハンドル操作時に竿先が気になって集中できません。
- 破損の恐怖: 長すぎてハードケースには入らないため、ペラペラの竿袋に入れただけの状態。もし飛び石が当たったり、立ちゴケでもしたら一発で折れます。
- やっぱりダサい: W650の美しいタンクの横に、釣り竿がニョキッと伸びている姿は、どう見てもカッコ悪い…。
「ショートロッド」でも解決しなかった
「短い竿を買ったはずなのに、積載のストレスが変わらない」
これは衝撃でした。 どんなに竿の全長が短くても、仕舞寸法が50cmを超えていれば、バイクへの積載においては「長尺物」扱いになってしまうのです。
「80cmでもダメなのか…」 「完全にバッグの中に収めないと、このモヤモヤは消えない」
性能自体は素晴らしいロッドでしたが、移動のたびに感じる「無理やり積んでいる感」に耐えられず、次第に出番は減っていきました。
どんなに高性能な道具でも、現場に持って行くのが億劫になればただの棒。 バイクアングラーにとって、「仕舞寸法」は「スペック」以上に重要な性能なのだと痛感しました。
「2ピースじゃダメだ。完全にバラバラになる竿じゃないと!」
この痛い失敗を経て、私は血眼になって**「パックロッド(マルチピースロッド)」**を探し求めるようになります。
そして出会ったのが、以前ご紹介した**「セブンハーフ」や「月下美人MXモバイル」**といった、仕舞寸法50cmを切る名竿たちでした。
次回は、この失敗を乗り越えて手に入れた解決策。 アジング専用モバイルロッドの傑作、ダイワ「月下美人MXモバイル」のインプレッション(解決編)をお届けします。
【次回予告】 第3回:【解決編】これぞ求めていたもの!ダイワ『月下美人MXモバイル』インプレッション お楽しみに!