こんにちは、エレキおじさんです。
最近は膝の調子を見ながら、家でギターを爪弾いたり、次のキャンプの計画を練ったりしています。
さて、私は若い頃、仕事の都合で地方都市を中心に6回もの引っ越しを経験しました。 栃木の足利、福島の郡山、群馬の桐生、千葉の銚子…。
「次はどこだろうね」「また観光地の近くだね。週末が楽しみだ」 妻とはよくそんなふうに話しては、不慣れな土地での生活を面白がろうとしていました。
当時は「また異動か…」と荷造りの段ボールを睨みつけたものですが、今になって思うと、これが意外な**「老後の資産」**になっていることに気づいたんです。
今日は、釣り竿をスマホに持ち替えて、妻と楽しむ「思い出探訪」と、私たち世代だからこそできる国内旅行の楽しみ方についてお話しします。
昔は「足」で、今は「指」で探す時代
20代、30代の頃、新しい街に着くと、まずは足を使って美味しい店や安いスーパーを探したものです。雑誌の切り抜きを財布に入れたり、赤提灯の常連さんに聞き込みをしたり。
それが今やどうでしょう。 スマホ操作ひとつ、Googleマップを指で広げるだけで、店の評判から営業時間まで全部わかってしまう。
「味気ない」なんて言う人もいますが、私はこう思います。 **「これは、答え合わせができる宝の地図だ」**と。
夫婦で思い出探訪。「あのデパート」は今…
先日、30年前に新婚時代を過ごした街へ、妻とふらりと出かけてきました。
目的は、当時よく買い物に行った駅前のデパート。 Googleマップで検索すると、建物は残っているようですが、名前が変わっている様子。
現地に着いてみると、そこはもうデパートではなく、大きなマンションとスーパーに変わっていました。 「あそこであなたに買ってもらったスカーフ、まだ持ってるわよ」なんて妻に言われながら、少しセンチメンタルな気分に。
当時、上の娘はまだ私の腰くらいの背丈で、下の息子はベビーカーに乗っていました。週末になると家族4人でここへ来て、屋上の遊園地で遊んだり、お子様ランチを食べさせたりするのがささやかな贅沢でした。 今はもう二人とも独立して親の手を離れましたが、あの場所跡に立つと、当時の子供たちの賑やかな声が聞こえてくるようです。
あの頃の週末を再訪する ~エリア別・思い出の観光名所~
転勤族の特権は、その土地の観光名所が「生活圏内」にあることでした。 Googleマップを見ながら「あそこ、まだあるかな?」と検索していると、当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。私たち夫婦が愛した、北関東〜東北の入り口エリアの魅力をご紹介しましょう。
1. 福島・郡山拠点:歴史と湖畔のドライブ
郡山に住んでいた頃は、少し足を伸ばして会津若松の鶴ヶ城や、ラーメンで有名な喜多方へよく行きました。 特に猪苗代湖から裏磐梯へ抜けるドライブコースは最高です。五色沼の神秘的な青さは、今見ても息を呑む美しさでしょう。 疲れを癒やすなら、磐梯熱海温泉。美肌の湯として妻がお気に入りでした。秋には二本松の菊人形を見に行ったのも良い思い出です。

2. 栃木・群馬(足利・桐生)拠点:歴史探訪と名湯
足利・桐生エリアは、歴史の重みを感じる街です。 日本最古の学校である足利学校や、産業遺産の足尾銅山。これらは大人の今だからこそ、じっくり学び直したいスポットです。 少し足を伸ばせば、日光東照宮の荘厳な建築や、中禅寺湖、華厳の滝といった大自然が待っています。 そして群馬といえば温泉。伊香保温泉の石段街を浴衣で歩いたり、赤城山の雄大な景色を眺めたり。当時は仕事の疲れをここで洗い流したものです。
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3. 千葉・茨城(銚子・水戸方面)拠点:海と花を愛でる旅
海沿いの街での生活も忘れられません。 千葉の銚子漁港で揚がったばかりの魚を食べ、犬吠埼灯台から太平洋を一望する。 そして忘れられないのが初日の出です。日本で一番早い日の出を拝もうと、家族みんなで早起きをして、寒さに震えながら水平線から昇る太陽を待ったあの感動は、今でも鮮明に覚えています。 屏風ヶ浦の断崖絶壁や、飯岡漁港からの夕日は、何物にも代えがたい絶景でした。休日は波崎海岸で子供たちと砂まみれになったことも。
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また、茨城方面へ足を伸ばせば、日本三名園の一つ偕楽園の梅や、ひたち海浜公園の季節の花々(春のネモフィラ、秋のコキア!)が楽しめます。 筑波山は手軽な登山に最適ですし、霞ヶ浦や涸沼湖の静かな水面も心を落ち着かせてくれます。 そして何より、大洗港や那珂湊港の回転寿司や市場! あの活気とネタの大きさは、今でも夢に見るほどです。
記憶と戦う!? 「思い出のランチ」を探せ
旅の醍醐味といえば、やっぱりグルメ、特にランチです。
私がどうしても行きたかったのは、若手時代、給料日だけ自分へのご褒美で食べていた「ロースカツ定食」の店。 銚子の港近くの食堂だったか、桐生の路地裏だったか…記憶を頼りに歩きますが、景色が違う。
そこでGoogleマップの出番です。 「この辺りだったはず…」とストリートビュー機能も使って確認すると、店構えは新しくなっていましたが、同じ名前の看板を発見!
店に入ると、代替わりして息子さんが揚げていましたが、味は当時のまま。 「昔、よく通ってたんだよ」と話しかけると、サービスで小鉢をつけてくれました。
検索して、評価を見て、実際に行って、店主と話す。 デジタルの便利さと、アナログな人情。この両方を味わえるのが、現代の旅の良さだと私は思います。
50代・60代こそ「平日旅行」のプロになろう
さて、これから定年を迎える私たちが、若い人たちに絶対に勝てるものがあります。 それは**「時間の自由」**です。
土日祝日は、ホテルも旅館も料金が跳ね上がります。道路も渋滞します。 でも、私たちは平日を選べます。
私が実践している「大人の格安旅行術」はシンプルです。
- 宿は平日に取る
- 同じプランでも、土曜と火曜では値段が倍近く違うこともあります。
- 「早割」や「直前割」をアプリでチェック
- 旅行サイトのアプリを入れていますか? 「60日前予約」や、逆に「当日限定」などで驚くほど安く泊まれます。
- 浮いたお金は「未来の夢」へ
- 安く済ませてケチるわけではありません。浮いたお金は、私の夢である「キャンピングカー(または車中泊仕様車)」の購入資金や、釣り具、あるいは妻へのちょっとしたプレゼントに回すのです。
まとめ:転勤の苦労は、夫婦の「旅の目的地」になった
若い頃は大変だった転勤生活。 でも今となっては、「あそこにも、ここにも、懐かしい場所がある」という状態で、旅の目的地に困ることがありません。
もし、あなたが「定年後、やることがないな」と不安に思っているなら、まずはGoogleマップを開いてみてください。 足利の渡良瀬川、郡山の駅前大通り、銚子の犬吠埼…。 昔住んでいた街、通っていた学校、初デートの場所。 航空写真を見るだけでも、立派な**「机上旅行」**になります。
そして、「お、この店まだあるじゃん!」と見つけたら、ぜひ奥様を誘って出かけてみてください。 私の夢は、いつか手に入れたキャンピングカーで、かつて住んだ街をすべて「再訪」すること。 そのために、今日もせっせと在宅ワークの準備と、リハビリに励むエレキおじさんでした。
それでは、また次回の記事で。